HOME > 楢橋里彩のASIAN旋風・香港彩り情報 > 楢橋里彩レポート「世界を席巻ASIAN旋風 vol.91」
バックナンバー
楢橋里彩レポート「世界を席巻ASIAN旋風vol.91」
公開日:2017年3月16日

「角川書店」ブランドとして知られる出版大手、KADOKAWAのグループ会社、香港角川有限公司。日本の話題や情報を中国語で発信する月刊誌「HongKongWalker(香港ウォーカー)」は、紙媒体の経営が厳しい時代にあっても売り上げを伸ばしており、毎月7万部が売れるまでに成長しています。

とはいえ、事業が窮地に追い込まれた時期もありました。2007年の創刊以来赤字が続いていましたが、4年前に着任し、見事黒字転換を果たしたのが同社董事長の居駒昭太さんでした。香港の多くの『日本ファン』を魅了する「香港ウォーカー」。今回は制作秘話とともに、香港角川の新たなビジネス戦略について伺います。

 

創刊以来の赤字から5倍の売上げに

楢橋
本日は宜しくお願いします。香港角川といえば月刊「香港ウォーカー」ですね。香港で日本の情報を知りたければ、この雑誌を手にする人が多いほどです。香港角川の主な事業は雑誌の出版事業なのでしょうか?
居駒
香港角川全体で言うと、半分は日本で発行されている出版物を台湾角川が翻訳して販売、そしてその書籍や関連グッズを日本から輸入する販売事業を香港とマカオで展開しております。もう半分は「香港ウォーカー」を中心とした情報事業です。
楢橋
2007年に創刊していますが、コンテンツは"日本の魅力を発信"したものとなっており、まさにインバウンド事業として大きな役割を担っていますね。
居駒
本来、角川グループの「ウォーカービジネス」は、ご当地の人のための、ご当地の人による、ご当地情報というのがコンセプトなんです。これは9年前に創刊した香港ウォーカーも同じでした。

それを3年前に大きく方針転換して今の香港ウォーカーがあるわけですが、今でこそ、多くの方に愛読書として慕われていますが、現在の事業展開の土台を構築するにはかなり苦戦しましたね。実は3年前までは現在の売り上げの2割もなかったんですよ。
居駒昭太
香港角川

ホームページ
香港角川

楢橋
つまり、雑誌事業より輸入販売のほうが多くを占めていたということですか。
居駒
そうです。この3年で香港ウォーカーブランドの立て直しを図り、今ではこのブランドを軸とした雑誌・広告事業が全社事業の5割超えるまでに成長を遂げました。

しかし、ここまでくるには、現地社員と腹を割って話をし、一緒に考え、アイデアを出し合い、一冊を作る。そして、成功と失敗の繰り返しでした。

赴任当初、編集部メンバーを集めて「何故この表紙になったのか。何故この特集をしたのか。そして、いったい何を作りたいのか」ということをカナリしつこく質問していました。雑誌を見たときに、正直この雑誌のコンセプトが全く分からなかったのです。

過去の香港ウォーカーは、香港や日本、台湾や中国本土の特集などを中途半端に掲載しており、何を伝えたい雑誌なのか、ブランドポリシーが何なのか全く分かりませんでした。

コンセプトを編集部に聞いても誰も答えられない状況だったので、だったら雑誌をやめようという話になったこともあります。
楢橋
やめるというのは、出版事業をということですか?
楢橋里彩
彩り亜細亜地図

オフィシャルブログ
「彩り亜細亜地図」

居駒

そうです。6年も赤字を出しており、コンセプトが不明瞭のまま続けることは避けたかったんですよ。編集者の伝えたいことがなく、かつ赤字で誰がハッピーなんでしょうか。そんなポリシーも無いメディアは買ってもらった読者への裏切りですからね。

このことを編集長に伝えたら「時間が欲しい」と言われ、暫くしてから返事が来ました。『自分達が何をしたいのか』というのをまとめてきたんです。そこにはどれだけ日本の食や生活文化が好きで、埋もれていて知られていない魅力を発信していきたい、という彼らの思いが綴ってありました。書き出すことで自分たちの思いを整理し、再認識したようです。

その意思を受け止めて、もう余計な情報を混在させず、雑誌の表紙から最後まですべて「メイドインジャパン」に徹底するように言ったのです。こうすることで「香港ウォーカー」イコール「日本情報誌」という確固たるブランドポリシーを作ることができたのです。でも、その後もしばらくは、私を信用していなかったのか、他国の特集の話をだすスタッフもいたのですが、すべて断り徹底させました。

  • はてなブックマーク
トレトレ会員登録でもれなく3mBTCプレゼント!
3mBTCプレゼント
トレトレ会員募集
トレトレスタッフブログ
トレトレ公式facebookページ
TRADETRADE Twitter
HSBC香港活用マニュアルセット
HSBC香港法人口座活用マニュアル
HSBC香港ラクラク口座開設キット
損保ジャパン日本興亜 新・海外旅行保険OFF!
CCM香港 海外法人設立Wキャンペーン
香港ポスト
マカオ新聞
ビットコイン研究所

▲ TOPへ戻る

スマホサイトを表示