HOME > 楢橋里彩のASIAN旋風・香港彩り情報 > 楢橋里彩レポート「世界を席巻ASIAN旋風 vol.60」 リッキー・ガン 後編
バックナンバー
楢橋里彩レポート「世界を席巻ASIAN旋風vol.60」
インタビュー収録日:2015年11月12日

2016年の香港経済を読む

みなさま、こんにちは。楢橋里彩です。
香港が中国に返還されて18年。一国二制度のもとで高度な自治が認められ、経済的には中国本土への依存が高まっていますが、近年、中国本土からの観光客が大きく減少しました。香港の小売業や不動産業などを中心に、経済的に大きな打撃を受けています。これからの香港経済は果たしてどうなるのか、引き続き、投資顧問会社「Tengard Holdings Limited」CEOの顏澤強(Ricky Ngan)さんにお話を伺います。

 

GDP率伸び悩む。来年はさらに下落か

楢橋
今年の香港経済を振り返ってみて、いかがでしょうか?
リッキー
やはり経済規模の縮小が目立ちます。GDPの伸び率の低下の原因は中国本土からの観光客の減少ですが、観光客の数よりも、彼らの購買力が過去10年に比べてかなり弱まっていることを重要視しなければなりません。

香港小売管理協会が発表した売上高のデータによると、販売価格は6ヶ月連続で減少し続けていましたが、売上高の減少自体は2ヶ月に留まっています。

これは、人々が単価の低い商品をより多く買っているためと解釈することができます。よって、人々は今、高級品でないものにお金を使っていると考えられます。

香港はこの10年間、中国本土からの観光客に経済を頼る傾向があったため、購買力のある富裕層が不動産を次々と購買し、価格も大きく上昇していきました。今後香港政府がどのように動き、それに対応していくかが課題となるところですね。
楢橋
購買力に変化が現れた要因とは何でしょうか?
リッキー・ガン
テンガード
リッキー
近年の中国政府の反腐敗キャンペーンや円安などの影響で観光客の消費形態に変化がでてきたのが大きいですね。

元々中国本土から香港に自由に出入りできた人たちは、上海・北京などのいわゆる大都市の富裕層に限られており、彼らは、香港に来てはブランド品などの嗜好品や不動産を購入していたのです。

反腐敗キャンペーンが始まってからは高額商品の消費が減少し、宝飾品店や化粧品店などの売り上げが落ち込んでいます。高騰していた店舗賃貸料の相場も、今や下がる傾向にあります。
楢橋
香港の不動産価格の高騰は長期化していましたが、ようやく下落ですか。
リッキー
下落の大きな理由は「不動産投機の抑制」、「住宅供給の増加」、「米国利上げ見送り」の3点が挙げられます。

投資銀行のCLSA(Credit Lyonnais Securities Asia)は、今後27ヶ月で住宅価格が17%下落すると予測しています。ちなみに、香港市民の持ち家率はどのくらいだと思いますか?
楢橋
住宅に不満をもっている人が多いので、低そうですよね。全体の3割くらいでしょうか。
リッキー
実は53%なんですよ。香港市民は家賃収入や住宅を転売して利益を得る人が多いので、住宅価格が下がるということは彼らの消費の減少に繋がるわけです。

今や観光客の消費が減少して、市民の消費に依存しているのですが、それも減るとなると経済への打撃がさらに大きくなります。またGDPの伸び率は、第3四半期に2.3%まで低下しました。来年は、GDP伸び率が1%にまで下落、さらに失業率も今の3.3%からさらに悪化すると言われています。
楢橋
来年の香港経済にどのような影響があると思われますか?
リッキー
来年も経済の回復は厳しいと思われますが、GDPの成長率も低速になり、失業率も上昇することは免れられないでしょうね。むしろGDPが2.3%あっただけでも良かったと思います。今後は小売業、旅行業の失業率はかなり上昇するでしょう。
  • はてなブックマーク
トレトレ会員登録でもれなく3mBTCプレゼント!
トレトレ会員募集
トレトレ会員無料登録はこちら
トレトレスタッフブログ
トレトレ公式facebookページ
TRADETRADE Twitter
HSBC香港活用マニュアルセット
HSBC香港法人口座活用マニュアル
HSBC香港ラクラク口座開設キット
損保ジャパン日本興亜 新・海外旅行保険OFF!
CCM香港 海外法人設立Wキャンペーン
香港ポスト
マカオ新聞
ビットコイン研究所

▲ TOPへ戻る

スマホサイトを表示