若林栄四 ニューヨークからの便り

若林栄四(わかばやし・えいし)

1966年東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍する傍ら、日本では株式会社ワカヤバシ エフエックス アソシエイツ(本邦法人)の代表取締役を務める。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

書籍

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若林栄四著「世界経済の破断界~世界に吹き荒れる後退とデフレの真実~」プレゼント企画

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みなさん、こんにちは。トレトレ編集部よりお知らせです。

トレトレブロガーでおなじみ、若林栄四さんの書籍出版を記念して、今回執筆された最新書籍「世界経済の破断界~世界に吹き荒れる後退とデフレの真実~」を10名のトレトレ会員にプレゼントいたします。

若林栄四著「世界経済の破断界~世界に吹き荒れる後退とデフレの真実~」プレゼント企画

<内容紹介>
2016年、世界は同時デフレに突入し、日本だけが回復する!
米国主導経済の停滞と世界経済の末路とは!
また一歩、断末魔に近づいた! ?美しくも残酷な予定調和に世界は収斂されていく!

米国経済が終焉を迎えた今、FRB(米国連邦準備制度理事会)がやろうとしていることはほぼ確実に間違った方向に米国を導くことになるだろう。これから米国経済は厳しい現実、デフレにさらされることが予測できる。
もちろん日本経済も影響を受けるが、すでに最悪の状態は脱しているので米国ほどの危機ではない。
一方で欧州はすでに金融政策で手詰まりになり、EUとしての限界にきている。
そして中国経済も世界デフレの波と米国経済の破綻を受けて停滞期に差し掛かるだろう。
つまり日本経済以外は全部沈没するのだ。

序章 FRB(米国連邦準備制度)主導のバカ騒ぎ
第1章 米国の変貌「SEA CHANGE」
第2章 FRBはどこで間違ったのか
第3章 QEバブル破裂後の米国経済
第4章 日本経済の行方
第5章 欧州はどうなるのか
第6章 ブラックボックス中国経済

<プレゼント応募方法>
・トレトレ会員に登録されている方は、プレゼント申し込みフォームより必要事項をご記入の上、お申し込みください。



※「応募企画」は『若林栄四著書「世界経済の破断界」プレゼント』を選択してください。

・まだトレトレ会員に登録されていない方は、こちらの専用フォームより会員登録を済ませたのち、上記のフォームよりプレゼントにお申し込みください。

<応募締切>
2015年10月28日(水)

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成長しないマーケット戦略

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ドル/円相場は120円近辺で7週間膠着している。ジャネット・イェレンの金利上げ馬鹿騒ぎが少し下火になったら、今度は黒田バズーカ第3弾の期待でドルがしっかりしているのだという。この世界デフレの時代にいくら黒田さんが金融緩和をやってみても、日本だけが物価上昇2%というのはなかなか難しいだろう。

おまけに日本の株は来年いっぱい大幅に下落する形になっている。バブル天井から27年の日柄が来年12月であり、大幅な下落の底値を見るタイミングである。その前の大きな日柄は13年半前(162か月前)の2003年4-6月で、日本経済のどん底株価は日経225が7604円の安値を付けた時である。

そのような大きな日柄を迎える日本経済は、米国経済の崩れも相まって、なかなか2%の物価上げは難しいだろう。だから黒田さんが何かやっても効きそうにない。

ドル高、株高の時にやったから円安、株高を加速させることができたが、もうすでにドル安、株安のトレンドに入っている。トレンドが違うのに同じようにQEが効果を発揮すると、日銀官僚は本気で考えているらしい。さすが速水総裁の後輩たちである。バズーカは効いても1-2週間だろう、そのあとは急激な円高が進行しそうである。

それでなくても6月5日の高値125円86銭から19週目に入った。この相場は一方方向に抜けやすくなっている。バズーカの前に相場が崩れるリスクは毎日高まっている。当局お願いスタイルのマーケットの悪癖からそろそろ脱却すべき時だろう。

成長しろ!東京マーケット!

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FRBは利上げしても、しなくても株価は下がる

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FRBの動きが注目されている。

どうせデフレになるのだから、ここでFRBが利上げをする必要は全くないし、もし利上げをすれば、わが日本銀行の速水総裁(2000年8月に時期尚早で金利上げをやった)と同じく、国際社会の笑い物になる。

もしやらなければ、どうせ株価は暴落して、QEはただ資産バブルを作っただけの愚策であったという評価をFRBは蒙る。どちらにしてもFRBに良いことはないのである。

歴史観のないFRB 首脳陣(元議長のバーナンキも含む)が、原油価格下落により、そのうち必ず景気が良くなると言い続けている。違うのである。原油価格の下落はデフレなのである。
今までの景気回復で何もよいことがなかった、勤労大衆はデフレで、なにがしかの利益を得るわけだ。(例えばガソリン価格の下落)。資産インフレで何も良いことがなく、ひたすら株主、経営者ばかりがいい目を見ていたものが、株主経営者は資産価格の下落で損を蒙る。

しかし勤労大衆はろくな資産を持っていないから、資産価格の下落は歓迎である。デフレによりこの人たちは無税でデフレ利得を享受することができる。金持ちが金持ちになる構造で無視されてきた、この無資産階級は、これからのデフレによりフロー面で楽になる。
マーケットがあまりの不公平に怒って、被搾取階級も少しは良い目を見ないと、とデフレに乗り出してきている。

FRBはその歴史観にかけているから、ひたすらインフレがそのうち上がると言い続けている。この歴史観の希薄さには、いわゆる一般教養の欠如を感じ る。お勉強のできる人がFRBの幹部になっているのだろうが、教養の欠如はどうしようもない。いわゆる専門バカと言われる人たちである。

昔の日本の旧制高校のように何もしないでひたすら読書と議論だけをするような、時間と空間が、エリートには必要である。実用的な教育一辺倒で育ってきた人たちが、社会の中枢を占めると、こういう馬鹿げたことが起こる。米国も落ちたものだ。株の大暴落もむべなるかな。FRBは利上げしても、しなくても株価は下がるFRBは利上げしても、しなくても株価は下がる

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注目されるFRBの選択

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FRB による量的金融緩和は昨年10月で終わった。

本来ならば、これの出口戦略は、買い取った3兆7千億ドルの国債とMBS(住宅担保証券)を売り始めるというのがあるべき姿である。

本当にもうアメリカ経済が大丈夫なら、膨らみきった、FRBのバランスシートを少しずつでも落としていくのが筋である。 短期金利の上げということを金融正常化とFRBは称しているようだが、本当の正常化は金利もさることながら、保有債券の売却が大事である。

短期金利の上げは、失敗すればまたすぐ金利引き下げができる。

2000年の速水日銀は、一時の見せかけの景気回復に騙されて、時期尚早な、金利上げを2度もやってしまった結果、再び景気の下落に直面 、すぐにはメンツもあって金利上げに戻すことはできず、仕方がなく、日銀自体が初めての非伝統的金融政策である、量的緩和に踏み切ることになった。意図せざる形で、先進国の中央銀行ではじめて、量的緩和に踏み切る栄誉に浴した。

今度のFRBのいわれている利上げは、日銀の記念碑的な失敗と肩を並べるFRBの失敗となるのか。それともその前に米国株式が暴落して、ぎりぎりでFRBを失敗の寸前で踏みとどまらせるのか興味深い。

過去のトラックレコードでみてFRBの政策はあまり信用出来ない。

米国株が暴落すれば、目先の失敗は逃れられるが、QE2という、FRBの失敗からは逃れられない。どちらの失敗がまだましか。

QEバブルが破裂したら、FRBにはもうとる手段は残されていない。こちらの方が、米国経済にとって恐ろしいことである。 なぜなら金融政策は出しつくし、残されているのは財政政策ということになる。

財政政策となると議会からタックスマネーを出させることになるが、議会は上下両院とも共和党が多数である。歳出の増加には徹底的に反対している彼らから積極的な財政政策は出てこない。アメリカ経済はQEバブル破裂後、いくところがなく長期低迷を余儀なくさせられる。

誰がアメリカ経済は強いなどといったのか。

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2015年夏を思做す

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世の中が段々騒がしくなってきている。

ギリシャの問題に加えて、中国株の暴落である。しかしまだ米国株は比較的平静を保っている。FRBのまやかしによる景気誘導で、本当に実体経済が株価の上昇に追い付いてくる(株価は2009年3月の底値から約3倍)と市場は思っているが、実は次のショックは米国経済の減速であろう。

ギリシャ、中国、米国経済減速と来ると、どう見ても世界の株式市場は危ない。特に今まで油断(Complacent)している分株価下落に転じるとショックは大きいだろう。

この2015年夏というのはどういう日柄だろうか。1974年10月-12月に米欧主要先進国の株価は暴落の底を打っている。そのポイントからの40年半(162四半期目)という節目の時間帯に入っている。40年半の日柄については、米国株でいえば、1932年7月のNYダウ40ドルの大恐慌底値から1973年1月の1,067ドルの天井(その後1974年12月に向けて暴落570ドルで底を見ている)まで丁度40年半かかっている。

日本の例でいえば1949年5月の東証再開からバブル天井1989年12月の38,957円までが40年7カ月となっている。1971年8月の固定相場最後の360円からの円高は2012年2月の76円で、ドルダブルボトムを付け円安に大転換をした。(40年半である)そのほかにも40年半で流れが変わり景色が一転する相場は枚挙にいとまがない。 

もっと目先の話をすれば、2008年9月にリーマン・ブラザースが破綻し、10月には多くのマーケットで底値を記録する狂乱の1カ月であった。そのタイミングからの81カ月目(黄金分割162÷2)がこの6月-7月なのである。世界中のマーケットがきな臭くなってきたのは故無しとしない。

そう思って日本株の日柄を見てみると、2008年10月の大底6,994円からの81カ月目が7月である。もっと昔を振り返ると、1965年7月は昭和40年不況で株価が暴落した底値1,020円を示現した時であり、丁度50年目に当たる。

今、世の中がきな臭くなっているのは重大な日柄が来ているからで、一時的な現象ではない。

むしろ世の中がどんなに大きく転回するのかに、思いを致して、下げ相場に敬意を払う態度が必要だろう。

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