若林栄四 ニューヨークからの便り

若林栄四(わかばやし・えいし)

1966年東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍する傍ら、日本では株式会社ワカヤバシ エフエックス アソシエイツ(本邦法人)の代表取締役を務める。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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再び話題に上るNAIRU(ネイルー)、しかしデフレへ進む米国にとっては?

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長らく聞かなかった言葉が最近よく話題になる。

NAIRU(ネイルー)である。

Non accelerating inflation  rate of unemploymentで日本語では自然失業率と訳されている。失業率がどこまで低下するとインフレに火がつくかという限界の失業率をNAIRUと呼んでいる。

長らく失業率が高い状態が続き、またインフレ率も低い状態が続いたので、このNAIRU は人々の意識から遠ざかっていた。しかし最近になりインフレ率が5.5%まで低下してくると、一体どこまで失業率が下がるとインフレのリスクが高まるのかという議論が盛んになってきている。

エコノミストの平均では1年前のNAIRU は5.7%であったがWSJの調べでは最近5.1%まで落ちてきている。3月のFOMCでFRBも5.1%までNAIRUを下げてきている。(12月は5.35%)
エネルギー・プライスが低く、ドル高の現状で、インフレ率が急に上昇するとはだれが見ても考えられないだろう。

したがってこのNAIRUの議論は単なる議論の段階であり、これによってFRBがアクションを起こすことは考えられない。すなわち失業率が5%になったから、インフレを阻むために利上げするといったことである。

このNAIRUの議論にはひょっとすると米国経済が構造的に変わって、失業率の低下とインフレとの関係が、以前ほどはっきりしなくなっているのではないかという論者もいて、いずれにせよ、学者の遊び的な議論である。

金利0(ゼロ)の世界ではいろんなことが根本的に変わる。それまでの常識が通用しないということがこれからはっきりしてくるだろう。

NAIRUの議論も実体的にはそれほど意味を持たないが、いかにエコノミストやFRBが固定した観点からものを見て、新しい流れに気が付いていないかという一つの証拠として上げられる。もっとも米国はこれからデフレに入るのでこのNAIRUの議論そのものがナンセンスなのだが…….。

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