若林栄四 ニューヨークからの便り

若林栄四(わかばやし・えいし)

1966年東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍する傍ら、日本では株式会社ワカヤバシ エフエックス アソシエイツ(本邦法人)の代表取締役を務める。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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米国のテーパリングは本格的に経済に影響を及ぼすのか?

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米国FRBの量的緩和(QE)のテーパリングが着々と進行中である。

7月からは月間の債券購入額を350億ドルに減らしている。年末までには月間債券購入をゼロにする方向で進んでいる。今マーケットではその後の金融引き締めの開始に付いての憶測が盛んである。年末までにテーパリングが終了すると、その時のFED(連銀)のバランスシートは4兆6千億ドルあたりに拡大することになる。(現在4兆4千億ドル)

テーパリングが終了するとFEDの債券買いがゼロになるかというとそうではない。4兆ドルもの債券を持っていると毎月巨額の期日償還を迎えることになる。昨年は期日償還を迎えた現金の再投資が毎月240億ドルになった。今年は毎月160億ドルのペースらしい。

FEDの保有する債権の6割は財務省証券、残りの1兆5千億ドルはMBS(住宅抵当担保証券)であり、このMBSは期日があるがいくらでも期限前解約できる性質のもので、場合によっては大量に償還がある。2016年になると年間で1770億ドルもの巨額の償還が予定されている。

FEDはこれらの償還された現金を再投資するためにテーパリングが終わっても、債券を買い続けることにしている。つまり4兆6千億ドルに膨らんだバランスシートを減らすことなく維持し続ける方針である。

この再投資額が償還金額を下回り始めると、本当の意味でのQEの縮小(出口)ということになるのだが、FRBは当分その点には触れたくないようだ。
マーケットの引き締め開始の議論はその点を飛び越していきなり金融引き締めの時期を憶測する愚を犯している。

FRBはこのQEが実体経済に与える効果についてますます懐疑的になりつつあるように見える。株高や住宅高の資産価値の上昇が実体経済に与える効果が思ったほどでなくひたすら金持ちがさらに金持ちになるという悪循環を呼んでいることに気がつき始めているのではないか。それがテーパリングに入ってきた真意ではないかと筆者は勘ぐっている。

かといって一挙に出口に走るとそれこそ大惨事になる恐れがあるので、それもできない。どちらにも行けずマーケットの大崩壊をひたすら恐れているというのがFRBの内実ではないかと同情している。

金利上げなんてとんでもないだろう。米国はこれからデフレに入ろうとしているのだから。

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