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田代尚機(たしろ・なおき)

TS・チャイナ・リサーチ代表。
1958年愛知県出身。大和総研勤務時代、北京に9年間駐在し、引受リサーチ、中国エコノミスト、中国株担当アナリストなどを担当。その後、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立。個人投資家、機関投資家向けに中国株投資に関する助言・情報提供などを行う。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。現在、マネックス証券で「田代尚機の注目5銘柄」を掲載中。その他、SBIサーチナ、日経CNBC、ストックボイスなど、メディアへの出演・寄稿多数。

【著書】
・中国株二季報
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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16日の上海総合指数は0.56%高、200日移動平均線を超えて上昇?!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

16日(月)の上海総合指数は僅かに高寄り後、前場は利益確定売りに押される展開でしたが、後場に入ると小型株を中心に資金が流入、高値引けとなりました。

終値は0.56%高の2984.39ポイントで引けました。

終値ベースでは11月5日以来の高値を付けており、200日移動平均線を超えています。

全面高の展開で、電子部品、半導体・部品、PC関連、国防軍事関連、証券などが大きく買われました。

20191216A.png

16日(月)の創業板指数は1.42%高となりました。

20191216B.png

16日(月)の上海50指数は0.24%安となりました。

銀行株がやや軟調な動きとなるなど、利益確定売りに押される展開となりました。

20191216C.png

上海総合指数もようやく、200日移動平均線を超えてきました。

上海50指数、創業板指数はずっと超えており、その点では強気相場が続いているのですが、特に創業板指数で強い動きがみられます。

大きな流れからみると、米中貿易戦争が本格化した2018年6月以降、大きく売られたのは創業板指数でした。

2018年10月には1184.91ポイントまで売り込まれており、これは2013年8月以来の安い水準となりました。

足元で大きく戻してきたのですが、この水準は、ちょうど米中貿易戦争が本格化する前の2018年春に揉み合ったあたりです。

ここを抜けてくるようであれば、大きなトレンドが出そうです。

創業板が米中貿易戦争に対する"カナリヤ"のような存在だとすれば、今の本土市場は、米中貿易戦争の停戦を織り込み済みということになりそうです。

トランプ大統領は13日(金)、ツイッターを通じて、第一段階の合意に達したことを発表しました。

通商代表部は、12月15日に発動を予定していたスマホ、ノートパソコンなど、これまで追加関税をかけてこなかったほとんどの製品に当たる1600億ドル相当の中国からの輸入品に対する15%の追加関税措置の発動を見送ると発表しました。

また、9月1日から実施されている、スマートウォッチ、ビデオゲーム用機器、玩具など1200億ドル相当の輸入品に対する追加関税措置について、これまでの税率は15%であったが、7.5%に引き下げると発表しました。

中国側も13日深夜、米中第一段階経貿協議声明を発表しています。

協議書は、序文、知的財産権、技術移転、食品・農産品、金融サービス、為替レートとその透明性、貿易の拡大、双方による評価と紛争解決、最終条款からなり、「アメリカは、段階的な追加関税措置の取り消しを承諾、追加関税率は引き上げから引き下げへと変更された」などと伝えています。

この貿易戦争を仕掛けているのはトランプ大統領です。

全てがトランプ大統領次第ということですが、トランプ大統領の関心は、有権者に対するアピールだけです。

中国側によるアメリカからの農産品の輸入制限は票田である農民層に大きなダメージを与えます。

懲罰的な追加関税措置の実施は、増税分の消費者への転嫁を通じて、彼らにダメージを与えます。

トランプ大統領の中国人権問題に対する関心は低く、対中強硬派とは異なり、ビジネス重視の立場を取り、中国の台頭を感情的に受け入れられないということもありません。

今後も、これまで同様、乱暴な駆け引きはあるでしょうが、既に足元が見えています。

日本の報道をみていると、「米中貿易戦争が終わったわけではなく、単なる休戦であり、第二段階では、制裁関税措置の撤廃、農産物の購入規模などを巡って対立は続く」といった見方が多いようですが、少なくとも11月の大統領選挙が終わるまでは停戦ということで、決着はついていると思います。

16日(月)現地時間10時から、11月の経済統計が発表されました。

前場の早い時間ですが、その時間帯の上海総合指数の動きをみる限りでは、目立った反応はありませんでした。

ただし、結果は好調でした。

鉱工業生産は6.2%増で前月と比べ1.5ポイント上昇しています。

エチレン、鋼材、原油加工などの生産量が二桁の伸びとなっていますし、セメントも8.3%増で前月のマイナスから大きく回復しています。

固定資産投資(累計)は5.2%増で、前月累計と同じでしたが、小売売上高は8.0%増で、前月を0.8ポイント上回っています。

とりあえず、景気減速が止まらないという感じではなかったことは、プラス材料だとは思います。

上海総合指数も200日移動平均線を超えてきました。

いよいよ強気相場入りです。

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