中国株投資家のみなさん、こんにちは。
25日(月)の上海総合指数は僅かに高寄り後、大型株中心に戻り相場となりました。
終値は0.72%高の2906.17ポイントで引けています。
セクター別では、鉄鋼、石炭、石油、建設、非鉄金属、道路鉄道運輸、不動産、銀行などが買われました。
一方、半導体・部品、電子部品、通信設備、通信、農業サービス、国防軍事などが売られました。
25日(月)の創業板指数は1.07%安となりました。
25日(月)の上海50指数は0.99%高となりました。
先週のブログで、上海総合指数はテクニカルにみると少し不安があると書きましたが、この1週間、膠着した相場となりました。
"上値は重いが、下値は堅い"といった感じです。
25日(月)の動きについて、日本の複数のマスコミが、「22日(金)に米中首脳が揃って部分合意に向けて前向きな姿勢を示したから上昇した」といったコメントを出しています。
ただ、セクター間の動きをみる限りでは、米中貿易戦争の激化で影響を受けるセクターである半導体・部品、電子部品、通信設備、通信といったところが大きく売られています。
上昇したセクターをみると、鉄鋼、石炭、石油、建設、非鉄金属、道路鉄道運輸、不動産、銀行など、景気敏感であったり、インフラ関連であったりします。
米中協議の進展期待で買われたというのは少し無理があるかもしれません。
売買代金をみても、上海A株は先週末と比べ増えていますが、深センA株では逆に減少しています。
上昇幅が小さいこと、11月中旬以降狭いレンジでの値動きが続いていることなどを考え合わせると、様子見の中でのあや戻しといった程度の動きではないかと思います。
強いて上昇理由を挙げるとすれば、インフラ投資拡大政策への期待とか、資本市場の自由化、国際化の流れに沿って、海外金融機関が構造的にA株投資を増やしてきているといったところではないでしょうか。
小型材料株が売られ、大型型が買われています。
滬港通、深港通によるA株売買は、25日(月)も買い越しとなりました。
深港通では10月24日以来、ずっと買い越しが続いています。
全体の買い越し額は売買代金と比べれば小規模ではありますが、国内投資家へのアナウンス効果も考えれば、この影響は無視できないと思います。
24日(日)に投票が行われた香港区議会議員選挙では民主派が全452議席のうち85%を獲得して圧勝しました。
これで、香港で自由選挙が実施されれば、親中派は勝つのが難しいことが改めて浮き彫りにされました。
香港民主化の動きに対してほとんどの本土住民は批判的ですが、今後もこうした状況が続くかどうかはわかりません。
幸い、25日(月)の相場には影響がありませんでしたが、政治の不安定は大きな売り材料となるので、香港デモの広がりには十分注意しなければなりません。