中国株投資家のみなさん、こんにちは。
4日(月)の香港ハンセン指数は旧暦大晦日のため、半日立ち合いとなりました。
高寄り後、一旦前日比マイナスまで売り込まれたのですが、すぐに戻しています。終値は0.21%高の27990.21ポイントで引けています。
その後は狭いレンジでの持ち合いが続いています。
1月4日の急騰を契機に、上昇トレンドが出ています。200日移動平均線を超えており、200日移動平均線は抵抗線から支持線に替わっています。
また、5日移動平均線が200日移動平均線をゴールデンクロスしようとしています。
香港市場は5日(火)から7日(木)まで、春節のため休場となりますが、大型連休を控え、落ち着いた値動きとなっています。
4日(月)の中国企業指数は0.10%高となりました。
こちらはハンセン指数と同様、200日移動平均線を超えています。
また、ハンセン指数より先に5日移動平均線の200日移動平均線に対するゴールデンクロスが完成しているようにも見えます。中国企業の株価回復が香港市場を牽引している構図がはっきりとしてきました。
参考として、2018年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。上海総合指数、TOPIXが上値の重い展開となっているのに対して、ハンセン指数は相対的に強い動きとなっています。
アメリカでは1月30日(水)に開かれたFOMCがサプライズとなりました。
追加利上げが見送られると同時に、これまでは年2回の利上げが見込まれていましたが、それが棚上げされる考えが示されました。
この点については、1月4日に行われた講演でパウエル議長は、金融政策を柔軟に見直すと発言、利上げの一時停止を示唆していたので、それほど大きなインパクトはありませんでした。
しかし、今回のFOMCは資産圧縮計画についての見直しも示唆されました。
今後、景気が悪化し、利下げだけでは金融緩和が間に合わないようなことになれば、「バランスシートの規模や構成内容を変更することを含めて、全ての緩和手段を講じる用意がある」と発表しました。
今後、アメリカの株価が下がれば、QEすらあり得るということになり、投資家のリスク許容度は大きく高まりました。
そのことが香港市場において主要な投資家である欧米機関投資家の投資行動に変化をもたらしたと考えられます。
米中貿易戦争については、1月30日(水)、31日(木)に行われた米中閣僚会議で、中国のマスコミは重要な進展があったと報じています。
トランプ大統領は2月2日(土)、鴻海精密工業の郭会長に直接電話し、一時凍結していたウィスコンシン州での液晶パネル工場建設の再開を促したのですが、その際、米中貿易協議について、順調に進んでおり、合意に達するだろうと発言したようです。
貿易協議の決着は両国首脳による会議に持ち越されているとはいえ、次の追加関税措置引き上げの期限となる3月1日までには協議がまとまる可能性が高まっているとみる投資家が増えていることも、香港市場にとって好材料となりました。
これから3日間、春節のため休場になるのですが、休場直前に買われたということは、休場中に好材料が出て、株価が上がってしまうリスクの方が、悪材料が出て株価が下がってしまうリスクに勝っているといった見方もできます。
政策面でも、テクニカル面でも、香港市場は楽観に包まれています。