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田代尚機(たしろ・なおき)

TS・チャイナ・リサーチ代表。
1958年愛知県出身。大和総研勤務時代、北京に9年間駐在し、引受リサーチ、中国エコノミスト、中国株担当アナリストなどを担当。その後、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立。個人投資家、機関投資家向けに中国株投資に関する助言・情報提供などを行う。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。現在、マネックス証券で「田代尚機の注目5銘柄」を掲載中。その他、SBIサーチナ、日経CNBC、ストックボイスなど、メディアへの出演・寄稿多数。

【著書】
・中国株二季報
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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11日の上海総合指数は0.98%上昇、3300ポイント回復!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

11日(月)の上海総合指数は前日の終値近辺で寄り付いた後、しばらくは3300ポイントを巡る攻防が続いたのですが、一旦そこを上に抜けると下値の堅い動きとなり、大引けにかけて買われ、高値引け、日足チャートは陽線となりました。

この日は全面高の展開。自動車、化学薬品、白物家電、小売、ホテル・レストラン、通信サービス、半導体・部品、メディア、食品加工などが大きく買われました。

先週は6日(水)に3300ポイントを割り込んでしまい、その後戻したのですが、8日(金)の終値では3300ポイントを回復できないでいました。

20171211A.png

また、11日(月)の創業板指数は1.38%上昇しました。

5日(火)に2.18%下落した後は、戻り歩調となっています。

20171211B.png

11日(月)の上海50指数は1.18%高となり、こちらも底値を付けるような動きとなってきました。

20171211C.png

大型株から小型材料株まで、底打ちしそうな気配がしてきました。

ただし、出来高が増えてきているわけではないので、現状では自律反発に過ぎない状態だと考えています。

小型材料株に関しては、128日、中国共産党中央政治局が国家ビッグデータ戦略に関する会議を開いており、それが材料視されました。

習近平国家主席は、「ビッグデータの発展は日進月歩である。我々は時局を詳細に分析し状況の変化を予想、しっかりと計画を練り、先回りをして主導権を奪う」と発言、具体的な発展戦略について語っています。

1128日の「"インターネット+先端製造業"を深め工業インターネットを発展させるための指導意見」(意見)の発表に続き、成長戦略に繋がる話題が出てきたことで、戦略的振興産業に対する見通しが改善しつつあります。

内部の会議なので、開催日程が定かではないのですが、今週後半から来週前半にかけて、来年の経済政策の方針を決める中央経済工作会議が開かれる見通しです。

10月の共産党大会で発表された長期計画(習近平国家主席の報告)の内容や最近の政策の流れからすれば、供給側改革、環境対策や金融リスクの縮小、不動産投機の抑制などが重視されそうです。

ただ、成長戦略への期待が低いだけに、逆にサプライズとなる材料があれば、中小型株は底打ち上昇となりそうです。

そうなれば、上海総合指数も上値の高いところを抜ける可能性も出てきそうです。

少しですが、明るい兆しも見えてきました。

 

 

 

 

 

 

 

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本土、香港共に調整か?!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

上海総合指数の3300ポイント割れを待つ!!

中国人民銀行、中国銀行業監督管理委員会は、"インターネット金融リスク、P2Pインターネット貸出リスクを専門に整理整頓する業務領導グループ弁公室"を通じて12月1日、「"現金貸出"業務の規範整理整頓に関する通知」(通知)を発表した。
これによって、これまで監督管理の不十分であったインターネット小規模貸出業務について、違法行為が排除され、監督管理が強化されることになった。

国家インターネット金融安全技術専門家委員会によれば、11月19日現在、現金貸出を行うプラットフォームは2693社、全体の利用者は1000万人近くに及び、一人当たり平均借入金額は1400元(2万3800円相当、1元=17円)である。
これに対して、全国各省が既に認可したインターネット少額貸出免許は249社に過ぎない。
小口の現金貸出を行うようなところは実体として、その多くがインターネット業務を行っている。実際に現金貸出業務の登録さえしていないところも加えれば、非常に多くの潜りの業者が存在している。当局はこうした業者の処分を開始したのである。

実態として、無条件、用途無指定、あらゆる顧客が対象、無担保といった現金貸出業務が急速に拡大している。こうした貸出は、一部の消費者に対しては、正常な消費信用貸出需要を満足させるといった効果があるだろう
(ルール違反をしていても、それが社会の役に立つのであれば、それはルールが間違っているのであって、当局はルール違反を大目に見るというのが中国の管理方法である)。
しかし、それ以上に、過剰融資、重複融資、不当催促回収、高利貸、個人情報の漏洩など、金融リスクや社会リスクを冒すような悪影響を見逃すことができなくなってきた。

今回の通知によって、監督管理を行う地方機関に対して、一旦新たな業者認定を停止させると同時に、あらゆる「無条件、用途無指定、あらゆる顧客が対象、無担保といった現金貸出」業務を停止させ、残高は全て期間到来とともに清算させるといった内容である。金利については36%制限を厳守するように伝えている。

今回の件は、表面的には、中小のノンバンクであったり、地方政府の監督管理部門における問題であったりするが、こうしたノンバンクに積極的に資金を供給した銀行にも責任の一端がある。

中国人民銀行、中国銀行業監督管理委員会は、金融レバレッジの縮小を進めているが、これはオフバランスの貸出、質の悪い貸出を減らし、銀行のバランスシートを調整させることにある。
当局としては、こういうことがあれば、ほかに質の悪い貸出があるかもしれないと考え、管理を強化するだろう。こうした銀行への監督管理の強化が資金供給の減少となりかねない。

先週の上海総合指数は1.1%下落した。上海50指数は3.2%下落、上海深セン300指数は2.6%下落するなど、大型株の下げが厳しい。
一方、深セン総合指数は0.3%下落、中小企業板は1.1%下落したが、創業板は1.2%上昇している。先に下げていた中小型株は12月1日、一旦リバウンド局面に入っている。

20171207_tashiroshanghai.png20171207_tashiro50.png20171207_tashirosougyou.png
小型材料株に対しては先週、好材料があった。「"インターネット+先端製造業"を深め工業インターネットを発展させるための指導意見」(意見)が発布された。
意見では、条件に合った工業インターネット企業が域内外の各資本市場において資金調達することを支持している。

中国のインターネットに関して、3つの発展目標を掲げている。

(1)2025年までに各地区、各産業の工業インターネット網の基礎設備を基本的に建設し、工業インターネット標識解析システムについて、健全に規模が拡大するよう推し進め、基本的に国際競争力を有したインフラ設備や産業システムを形成する

(2)2035年までに、世界をリードする工業インターネット網インフラ設備とそのプラットフォームを完成させる

(3)今世紀中頃までに、工業インターネットの創新発展の能力、技術産業システム、融合応用などにおいて全面的に世界最先端の水準とし、総合的な実力で世界のトップレベルに入る

また、主要任務として以下の7点を挙げている。

1.インターネット網の基礎を固め、インターネット網を改善し、コストを下げ、標識解析システムの建設に推進する

2.プラットフォームシステムを作り、いろいろな施策に分けて、それらを同じように推し進め、絶えず調整し、多層でシステム化されたプラットフォームを形成し、プラットフォームの運用能力を高める

3.産業支援を強化し、カギとなる共通性の高い技術を攻略する力を強くし、統一、総合、開放的な工業インターネットシステム建設を加速し、製品とソリューション供給能力を引き上げる

4.融合応用を促進し、大型企業工業インターネットの創新、応用レベルを引き上げ、中小企業工業インターネット応用技術を普及させる

5.生態システムを改善し、工業インフラ創新センターを建設し、効果的で整合性のとれた高等教育機関、科学研究所、企業創新リソースを作り上げる。
 工業インターネット産学共同創新プロジェクトを建設し、中央地方の連動性、区域間の相互補完といった共同発展メカニズムを形成する

6.安全防犯保護能力を引き上げ、データの安全保護体系を打ち立て、安全技術手段建設を推進する

7.開放合作を推し進め、国内外の企業が領域を超え、全産業チェーンが緊密に協力し合うことを奨励する

5Gネットワーク投資は4Gネットワークに比べ規模が大きくなると言われている。ハードの技術的な水準は既に国家の要求水準に近づいているようだ。関連メーカーの業績を見る限り、5G投資は既に前段階が始まっている。

長期投資を目的とした機関投資家や一部のファンドなどでは、中小型成長株への潜在的な買い意欲は強いはずである。

短期的には、金融当局の厳しい監督管理によって資金供給がタイトな状態が続きそうである。その原因が、金融機関の側にもあることから、株価下落といった悪影響の対価を払っても管理強化を進めるといった当局の強い意志が感じられる。
そうした状況で、国家隊や長期投資家が目先の調整を予想すれば、無理に買ってくることはないかもしれない。

上海総合指数は3300ポイントでかろうじて止まっている感があり、反発力は弱く、テクニカルに見れば、3300ポイントを割れる可能性が高いように思う。
もし割れるとすれば、次のサポートラインは52週移動平均線となり、3230ポイントあたりで一旦止まりそうである。

3300ポイントを下回らないとすれば、国家隊が買いに入るか、中小型成長株の将来性を評価する機関投資家たちが買いに入るかといったところであろう。

個人投資家としては、上海総合指数が大きく下げ、中小型成長株が連れ安するところを待ちたいところでもある。下がれば買いのチャンスとなろう。

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4日の上海総合指数は0.24%下落、3300ポイントの攻防続く!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

4日(月)の上海総合指数は安寄り後、狭いレンジでの売り買いが続きました。

下値は3300ポイントが支持線として、上値は5日移動平均線である3323ポイントが抵抗線として意識されたとみています。

時価総額ウエートの高い銀行の下げが小さかったので、上海総合指数は0.24%しか下げていないのですが、上昇したセクターは、飲料、空港・空運ぐらいしかありません。

新材料、環境インフラ、通信設備、光学部品、電子部品、製紙、自動車などが大きく売られました。

先週は27日(月)に0.94%下げた後は、4日連続で3300ポイントを試す動きとなりました。4日(月)も加えると5日連続です。

20171204A.png

また、4日(月)の創業板指数は0.38%下落しました。

1日(金)には1.94%上昇、大きくリバウンドした後の調整となりました。

20171204B.png

先週は期待された大型株が売られる展開となりましたが、4日(月)の上海50指数は0.67%高となり、8営業日ぶりの上昇となりました。

20171204C.png

株価下落のきっかけとなった金融監督管理強化の問題ですが、121日、「"現金貸出"業務の規範整理整頓に関する通知」(通知)が発表されました。

これによって、これまで監督管理が不十分であったインターネット小規模貸出業務について、違法行為が排除され、監督管理が強化されることになりました。

この問題についてはひとまず決着がついたのですが、金融監督管理が全体的に今後さらに強化されるのかどうかわかりません。

4日のインターバンク市場金利ですが、1か月未満は下がり、1か月以上は上昇が続くといった状況でした。

4日(月)の国債(10年)利回りについては3.91%で1日(金)と比べ0.3ベーシスポイントほど下げています。

この先の金利見通しについて、まだ楽観できるような状態ではなさそうです。

何か好材料がない限り、上海総合指数の3300ポイント割れは防げないように思います。

ただ、割れたとしても、3260ポイント弱あたりに200日移動平均線があります。一旦そのあたりでは止まるでしょうから、急落程度で、暴落とはならないとみています。

 

 

 

 

 

 

 

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