酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」

酒匂隆雄(さこう・たかお)

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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ドル円相場は乱高下。

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昨日のドル円相場は日銀政策決定会合や2月米国雇用統計の発表を受けて大きく乱高下した。

市場の一部にイールドカーブコントロールの幅を広げる(上限の0.50%を075%にすると円の長期金利が上がるので円高要因となる。)のではないかとの思惑が有ったが、政策変更無しとの報が伝わるとドル円相場はジワジワと上昇して高値136.99を付けた。

雇用統計の数字は非農業部門雇用者数は市場予想を上回る増加を見せたが失業率が若干悪化して余り影響無し。

それよりも市場を驚かせたのはSVB.(シリコン バレー 銀行)破綻のニュースであった。

度重なるFRB.の利上げで資金繰りが悪化した企業を抱えるSVB.が破綻した事が金融システム不安を引き起こすのではとの思惑が広がってリスクオフとなって債券が買われて長期金利が下がり、ドルが大きく下げてドル円相場は一時134.12迄下落した。

ついにFRB.による大幅利上げによる悪影響が露呈した形になった。

此れは根が深い問題であり、もしかして次回のFOMC.では再び0.25%の利上げに留めるべきだとの意見が出て来るかも知れない。

野放図にドルを買ってはいけません。

若林栄四 NYからの金言
酒匂隆雄の「為替ランドスケープ

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