酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」

酒匂隆雄(さこう・たかお)

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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楽観の台頭。

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新型コロナ・ウィルスの猛威は衰えることなく、連日患者数と死者数の増加が伝えられているが、金融市場では奇妙な事が起きつつある。

筆者は新型コロナ・ウィルスによる世界的な景気後退、特に中国経済の減速を非常に憂慮しておりこのまま行くとリスク・オフが進んで株価下落、債券価格上昇(利率は下がる。)、そして円高となる可能性が高まると思っていたのだが(いや、今でも思っている。)市場は月曜日のニューヨーク市場から突然センチメントが変わり、今週になってダウ平均株価は凡そ1千ドルも戻し、日経平均株価も300円以上戻して2万3千円の大台を回復した。
10年債利回りも1.50%から1.65%に上昇した。
その騰勢は変わらず、本日日経平均株価は500円以上も爆上げしてお昼現在23,830円で取引されている。

新型コロナ・ウィルスが話題になりだした頃110円台であったドル・円は一旦108.30レベルまで急落したが、その後109.90近くまで戻し、同じく75円台から72.50レベルまで下落していた豪ドル・円も74.30近くまで戻した。

この突然のセンチメントの変化は新型コロナ・ウィルスに対するワクチン開発に大きな進展があったとか、新型コロナ・ウイルスに有効な治療薬を発見したとかのニュースによるものらしいのだが、どうも理解出来ない。

WHO.=(世界保健機機構)の中国に対する忖度は有名な話だが、こんなに楽観的になってもいいのかなあ?
今でもどんどん被害者数が増えているじゃないですかねえ?

ワクチン開発とか治療薬の発見は良いニュースだと思うが、これから人間に対する副作用は大丈夫なのかなどの膨大な実験を要するのではないのかなあ?
結構時間が掛かるんじゃないですか?

筆者は医療に関しては全くの素人なので余計な事は言いたくはないが、過度な楽観は危険ではないのかなあ?

とは言え、相場は相場。
この突然のセンチメントの変化により反発した相場は受け入れなければならない。
(損切りするか我慢するかはそれぞれの潜在的な損失額と元本との比率によると思うので判断はお任せします。)

筆者はドル・円の110円近辺は当面の頭だと思うのだが果てさて市場は楽観視を続けるのであろうか?

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酒匂隆雄の「為替ランドスケープ 川口一晃の仮想通貨テクニカル分析

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