酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」

酒匂隆雄(さこう・たかお)

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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報復合戦が始まるか?

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お屠蘇気分が冷めやらぬ1月3日、とんでもないニュースが飛び込んできた。

アメリカ軍のドローンによる攻撃でイランの革命防衛隊コッズ部隊司令官のソレイマニと、イラクの親イランシーア派民兵組織であるカタイブ・ヒズボラの指導者であり、イラクのシーア派民兵の連合体である人民動員隊(PMU)の副司令官であるムハンディスが殺害された。

ソレイマニはイランでは最高指導者のハメネイ師に次ぐナンバーツーと目されている重要人物で、イラン国民の怒りは凄まじい。
また自国民を殺されたイラクの反発も大きい。

ハメネイ師は3日間の喪に服した後、ソレイマニ司令官の復讐を行うと宣言しており、それに対抗するためアメリカも中東へ米軍3500人の増派を決めた。
またトランプ大統領はイランが報復で米国人や米国の施設などを攻撃した場合に"イラン関連の52カ所を標的にとても迅速かつ激しく攻撃する。"とツイッターに書き込み、"米国は2兆ドル(約216兆円)を軍の装備に支出し、世界最大だ。"とも警告した。
報復が報復を呼ぶ負の連鎖が起きることが懸念される。

何故トランプ大統領は突然この行動に出たのであろうか?
それは"イラン関連の52カ所を標的"の52に意味がある。
52とは1979年に起きた在イランアメリカ大使館人質事件の人質の人数であり、イランを毛嫌いするアメリカ人には象徴的な数字である。
この人質事件は解決までに14ヶ月を要し、時のカーター大統領に対する弱腰が批判されて"強いアメリカ"を掲げた時期大統領となるレーガンに選挙戦で敗北することとなった。

弾劾問題で追及されているトランプ大統領としては、再選の為の人気を維持する為にもここら辺でイランを叩いておくことは極めて重要だったのではなかろうか?

イランは、恐らく圧倒的な軍事力を誇る米国と全面戦争を試みる様な馬鹿な事は起こさないであろうが、アメリカの軍事基地や大使館などを狙った局地的な攻撃を行うであうことは想像に難くない。

正月早々とんでもない地政学的リスクが勃発したと言っても良かろう。

地政学的リスク増大は円高に繋がる。
突然のニュースのヘッドラインによる思わぬ円高には注意したい。

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