酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」

酒匂隆雄(さこう・たかお)

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

どうなる香港?

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24日に投票が行われた香港区議会議員選挙で香港の自治を強く主張する民主派が全議席の8割超を獲得して圧勝した。

6月に始まった大規模デモへの支持の高さと締め付けを強める中国政府への反感が選挙結果に反映された事は間違い無いが、民主派は行政長官の民主化などを要求してさらなるデモの強化などを行う可能性が高いが、中国政府がそれを黙って見過ごす筈は無い。

折しも先週米国上下院の両院で、中国が香港に高度の自治を保障する"一国二制度"を守っているかを米政府に毎年検証を求める"香港人権・民主主義法案"が殆ど全会一致で可決された。

後はトランプ大統領の署名を待つだけであるが、トランプ大統領の態度は煮え切らない。

どうやら、"この法案は中国への内政干渉であり、強い非難と断固たる反対を表明する。"と行き丈高に言い放つ中国政府に対して是が非でも通商交渉を自分の思い通りに進める為に忖度している様に感じてならない。

(トランプ大統領が拒否権を発動しても上下院の三分の二以上の賛成で、何れ可決される。

トランプ大統領の反対野党である民主党の総意がこの法案に賛成であることに注目する)

実は先週香港に立ち寄る機会が有ったが、飛行場に入るのでさえ厳重な警備を超えなければならなかった。

パスポートとE-ticket.(或いはフライトの予約を証明するもの)の提示を求められ、その態度はかなり高圧的であった。

昨日のニュースで香港政府が出入国管理官や税関の職員に"特別任務警察官"の権限を与えたと言うニュースが有ったが、早い話"怪しい奴は飛行場内でも捕まえろ。"と指示した様なものである。

これは気持ち悪い。

暴力を使ってでも益々香港の自治の管理・監督を強めそうとする中国政府。

中国に対して香港の高度の自治を保障する"一国二制度"を守れと言う米国政府。

前者は"香港問題は中国の問題であり、内政干渉するな。"と言い、後者は"香港で暴力を行使するなら対中貿易合意は極めて困難である。"と述べる。

それに加えて、区議会議員選挙における民主派の地滑り的勝利。

どうもそうすんなりと米中通商交渉に決着が付き、又香港情勢が落ち着くとも思えないのだが。

現在は小康を保っているドル・円相場であるが香港情勢は時限爆弾の様なものであろうか?

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酒匂隆雄の「為替ランドスケープ

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