ドル・円相場は米中通商交渉の行方に翻弄され、交渉の行方が楽天的になるとリスク・オンとなってドルが買われ、逆に悲観的になるとリスク・オフとなってドルが売られる展開となってる。
とは言え、結局は108.00~109.50のレンジの中で行ったり来たりしており、甚だ面白くない。
一昨日トランプ大統領とパウエルFRB.議長との対談が有ったが、FRB.が"パウエル議長は月曜日の朝、招きに応じてホワイトハウスで大統領と財務長官と会って、経済、成長、雇用、そしてインフレに関して討議をした。会談でのパウエル議長の発言内容は先週の議会証言における発言と整合的で、今後の政策決定は今後の情報で全て決まるとして自分の見通しについては議論しなかった。パウエル議長とFOMC.のメンバーは法に則って最大の雇用と物価安定の為に金融政策を決定し、その決定は慎重、客観的で非政治的な分析に基づく分析だけによって決定される。"と割合さらりとした論調での声明文を出したのに比べ、トランプ大統領はツイッターで"ホワイトハウスでパウエルFRB.議長と大変良好かつ友好的な会議を終えた。金利、マイナス金利、低いインフレ、金融緩和、ドル高とそれによる製造業や中国、EU.、そして他の国々との通商面への影響などの全ての問題が討議された。"と対談の中身を詳しく伝えたが、FRB.発表内容と随分違う。
ポイントはトランプ大統領が伝えた"マイナス金利"、"金融緩和"、そして"ドル高とその影響"の部分であろう。
最近トランプ大統領の"ドル安政策"についての議論を聞かないが、FRB.議長と再びドル高の弊害について話をしたと言う事は覚えておいた方が良かろう。
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