蟹瀬誠一コラム「世界の風を感じて」

蟹瀬誠一(かにせ・せいいち)

国際ジャーナリスト/明治大学国際日本学部教授
(株)アバージェンス取締役
(株)ケイアソシエイツ副社長
1950年石川県生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、米AP通信社記者、仏AFP通信社記者、米TIME誌特派員を経て、91年にTBS『報道特集』キャスターとして日本のテレビ報道界に転身。東欧、ベトナム、ロシア情勢など海外ニュース中心に取材・リポート。国際政治・経済・文化に詳しい。現在は『リーダー&イノベーション・賢者の選択』(日経CNBC,サンテレビ、BS-12)、『マネーの羅針盤』(テレビ東京)のメインキャスター。カンボジアに小学校を建設するボランティア活動や環境NPO理事としても活躍。
2008年より2013年3月まで明治大学国際日本学部長。
趣味は、読書、美術鑑賞、ゴルフ、テニス、スキューバ・ダイビングなど。


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サウジ王家を厳しく批判していたサウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の不可解な失踪が中東のパワーバランスまで揺るがす事態にまで発展している。まるでスパイ映画のような展開だから目が離せない。

 10月2日、カショギ氏はフィアンセのトルコ人女性と結婚に必要な書類を受け取るためトルコの首都イスタンブールにあるサウジ総領事館を訪れた。だがその後の足取りが忽然と消えてしまった。同氏はすでに総領事館から出たとサウジ当局は主張していたが、その痕跡がなく殺害されたのではという疑惑が急浮上したのである。

まず米メディアなどが、トルコ当局者の話しとして、カショギ氏は館内に入ってすぐに殴打され、薬物を投与されわずか7分で殺害されたと伝えた。遺体はサウジ内務省の法医学者によってバラバラに切断されたという。

その様子は同氏がつけていた腕時計型端末「アップルウォッチ」経由で建物の外で待っていたフィアンセのスマートフォンに記録されていたことから判明したというが、その話は疑わしい。データ転送距離が遠すぎるからだ。おそらくトルコ政府の盗聴を隠すための作り話だろう。

犯行を指令したのは誰か。疑いの目はすぐに昨年6月に父サルマン国王の後継者に選ばれたサウジのに向けられた。トルコ側が特定した15人の容疑者のうち複数がムハンマド皇太子と繋がりがあったからだ。

サウジ当局は皇太子の関与を否定していたが、深刻な国際問題に発展しため、一転カショギ氏の「死亡」を認めた。サウジ国営テレビによれば、面会中に口論になり死亡したとし、皇太子の側近であるアフメド・アシリ少将を情報機関ナンバー2の地位から解任したという。だがどうみても皇太子が知らずに殺害が行われたとは考え難い。国際世論を敵に回した皇太子の威信は失墜した。

もうひとり評判を落とした人物がいる。米国のトランプ大統領だ。事件発覚から終始サウジ皇太子を擁護する発言を繰り返し、人権無視と長きにわたるサウジ王家との個人的ビジネス上の癒着に内外から批判が集中したからだ。

今回もっとも得をしたのはトルコのエルドアン大統領である。殺害の証拠となる音声記録を武器に敵対するサウジに圧力をかけ、その一方で米国に対してはクーデター容疑で2年間拘束してきた米国人牧師を突然釈放してトランプ大統領に貸しをつくった。これで中東地域でのトルコの影響力が強まったことは間違いない。

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